第102巻4号(2004年2月)

論説
グローバル化する世界における「普遍」と「地域」
――「大東亜共栄圏」論における普遍主義批判の批判的検討――
— 松井 芳郎(名古屋大学教授)              …… 1

世界銀行における開発と人権の相克
――先住民族に関する業務政策とインスペクション――
—桐山 孝信(大阪市立大学教授)             ……23

カンボジア特別裁判部の意義と問題
――国際刑事司法における普遍性と個別性――
—古谷 修一(早稲田大学教授)              ……46

国際法における無効の機能
――責任との比較において――
—濵本 正太郎(神戸大学助教授)             ……73

資料
判例研究・国際司法裁判所
カメルーンとナイジェリア間の領土・海洋境界紛争事件(先決的抗弁)
—国際司法裁判所判例研究会               ……103

国連国際法委員会第55会期の審議概要
—山田 中正(国際法委員会委員)             ……125

紹介
高村ゆかり・亀山康子 編『京都議定書の国際制度』
—磯崎 博司(岩手大学教授)               ……154

黒澤満 著『軍縮国際法』
—杉島 正秋(朝日大学教授)               ……159

Fiona Macmimman, WTO and the Environment
—板倉 美奈子(富山国際大学助教授)           ……164

Michel Hirst, Jurisdiction and the Ambit of the Criminal Law
— 竹内 真理(岡山大学助手)               ……171

Dinah Shelton, JRemedies in International Human Rights Law
— 前田 直子(京都大学大学院博士後期課程)        ……176

Yuval Shany, The Competing Jurisdiction of International Courts and Tribunals
— 吉原 司(関西大学大学院博士後期課程)         ……182

会報
国際法学会2003年度(第106年次)秋季大会                     ……186

主要文献目録について                                ……230

総目次

第102巻3号(2003年11月)

論説
Some Reflections on the Problem of International Public Order
—Hisashi OWADA (Judge of the International Court of Justice)
…… 1

国家形成と国際法の機能
――国家承認の新たな位置づけをさぐって――
—王 志安(駒沢大学教授)                 ……31

国際的社債関係と強行法規の適用理論
—野村 美明(大阪大学教授)               ……59

欧州連合(EU)の軍事的・非軍事的危機管理
――押収の地域的国際組織による国際平和維持活動の構造変動――
—植田 隆子(国際基督教大学教授)            ……92

地域協力の今日的意義
――北欧の視点から――
—大島 美穂(津田塾大学助教授)             ……111

資料
日本の国際法判例(17)
――2000(平成12)年――
—「日本の国際法判例」研究会              ……136

紹介
浦野 起央 著『尖閣諸島・琉球・中国 日中国際関係し【分析・資料・文献】』
—神山 晃令(外務省外交資料館)              ……185

寺谷 広司 編『国際人権の逸脱不可能性 緊急事態が照らす法・国家・個人』
—戸田 五郎(京都産業大学教授)             ……189

池島 大策 著『南極条約体制と国際法 ――領土、資源、環境をめぐる利害の調整』
—柴田 明穂(岡山大学助教授)               ……195

中村 耕一郎 著『国際「合意」論序説 法的拘束力を有しない国際「合意」について』
—中野 徹也(関西大学専任講師)              ……199

Cesare P.R. Romano,
The Peaceful Settlement of International Environmental Disputes: A Pragmatic Approach.
—小中 さつき(早稲田大学大学院研究生)          ……204

会報
「国際法学会の今後の組織・運営の在り方に関する委員会」               ……209

弔辞                                         ……214

第102巻2号 (2003年8月)

論説
人権の内と外:国際政治学的考察
—初瀬 龍平(京都女子大学教授)             …… 1

国際漁業法の新展開と公海の自由
—林 司宣(早稲田大学教授)               ……22

国家責任法の妥当基盤
――違法性の根拠と手続的基盤の視点から――
—西村 弓(上智大学助教授)                ……44

資料
判例研究・国際司法裁判所
2000年4月11日の逮捕状事件
—国際司法裁判所判例研究会                ……67

紹介
国際法事例研究会 編著『条約法 ――日本の国際法事例研究会(5)』
—加藤 信行(北海学園大学教授)             ……90

納家 政嗣・梅本哲也 編『大量破壊兵器不拡散の国際政治学』
—城 忠彰(広島修道大学教授)              ……94

Ren, International Human Rights and Humanitarian Law.
—新井 京(京都学園大学助教授)             ……99

T.M. Franck, Recourse to Force: State Action against Threats and Armed Attacks.
—瀬岡 直(同志社大学大学院博士課程)          ……104

主要文献目録(2001年)
国際法         —本 正太郎 ・ 山田 卓平                  ……109

国際私法       —多田 望 ・ 大村 芳昭                     ……153

国際政治・外交史   —山元 菜々 ・ 西村もも子                   ……168

会報
国際法学会2003年度(第106年次)春季大会                      ……192

第102巻1号 (2003年5月)

論説
Fishing Subsidies and the World Trade Organization
—Chi CARMODY(Assistant Professor, University of Western Ontario)
…… 1

人権侵害行為に対する国家の刑罰権の行使とその範囲について
—尾崎 久仁子(東北大学学教授)             ……23

経済制裁の国内実施措置
――私人に及ぼす影響を中心に――
—内ヶ崎 善英(桐蔭横浜大学助教授)            ……57

集団的自衛権の誕生
――秩序と無秩序の間に――
—森 肇志(東京都立大学助教授)            ……80

紹介
Nisuke Ando, Edward McWhinney and Rdiger Wolfrum eds.,
Liber Amicorum Judge Shigeru Oda
              —松井 芳郎(名古屋大学教授)               ……109

藤田 久一・松井芳郎・坂元茂樹 編『人権法と人道法の新世紀』
—浅田 正彦(京都大学教授)                ……118

Maritti Koskenniemi, The Gentle Civilizer of Nations: The Rise and Fall of International Law 1870-1960.
—豊田 哲也(東京大学大学院博士後期課程)         ……124